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「ダーウィンズゲーム」25巻【マンガ感想】

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ダーウィンズゲーム 25 (少年チャンピオン・コミックス)

 異能バトルデスゲームを発端に未来の平行世界、異界と言えるほど分岐した世界からの侵略とカテゴリが広がっているダーウィンズゲームの25巻。前巻最後でくちなわ会セイゲンの事情と秘密や、「ダーウィンズゲーム」の犠牲者がどうなっていたかも明かされて、クライマックスに向けていろんな状況が収束しています。シュカさんずっとおいてきぼりなのかわいそうとうとう今巻、扉絵と人気投票ページくらいにしか出番が…

 本作での「時間移動」は「平行世界の時間軸に出現する」って解釈で進められていて、「もともとの世界を置き換えているわけではない」って解釈なのかなと思うのですが、GMとレインのやりとりにある「親殺しのパラドクスが勘違い」が作品内においてどういったことを指しているのかはまだよく理解できてなくて気になっているところです。作品の方向性も「対グリード(異界の侵略者)」になっているので、「別の世界と時間改変」の解釈が大きな意味を持ってそうには思うのですけど。

 さておき、今巻から開始された東海道打通作戦がこのままクライマックスになるのか、またもうひとひねりふたひねりあるのか…あとがきの様子だと大人気レインちゃんスピンオフマンガが控えているから本編完結が見えてきてはいて、あと少しなのかな。

 まだ9巻とかのころにも記事書いてましたけど、2016年、6年くらい前だものな…

tsundoku-diary.scriptlife.jp

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 懐かしさしかない。

 たまに一気に読み返したりするんですが、長い旅路になったと思いますね。ガラケーのブラウザソシャゲっぽい画面とか懐かしみしかないもんなあ。


「悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~」2巻【マンガ感想】

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悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~ その2 (B's-LOG COMICS)

 転生先が乙女ゲーRPG裏ボスだったがためにそのポテンシャルを活かそうとレベル上げに勤しんだら カンストしてしまったところからの学園生活スタートする悪役令嬢コメディ。ユミエラおまえ…

 悪役令嬢(レベルカンスト)ユミエラは表情筋がほぼ死んでるんじゃないかってくらい無表情なんだけどたまにもちっとするからかわいいんだよね。

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「悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~」2巻より

 無表情お嬢様、 心の声は読者にだだもれなんで超マイペースな感性豊かなのは見ていてわかるから、それと表現のギャップがかわいかったりもします。無表情好きにはたまらんと思う。

 またこのお嬢さん 超マイペースで悪役令嬢の運命を 物理で解決しようとしている節があり (実際に力も魔力も敵うものなしになってる) 悪役令嬢ものにある「運命を変えるためのコミュニケーションしてたらヒロインみたいになっちゃった」が 皆無。むしろ ぼっちのまま進行している。ゲーム内でのラスボスである「魔王」はユミエラとは別にいるらしいことは作中でも明かされているのですが…今の時点ですでに魔王を通り越して 「裏ボス」の風格しかない状態になってる。ユミエラさん…

 さて2巻は表紙のパトリックくんと仲良くなってく巻。乙女ゲーの攻略対象ではなさそうな感じですが普通にいいやつ。攻略対象の王子とかはゲームヒロインのアリシアと仲良くなっているから、そこから外れているためユミエラと仲良くなれた面もあるかもですね。猛獣と猛獣使いみたいに言われてますけど…ツッコミ役のパトリックが加入したことで周囲も関わりやすくなってる感じはしますし、見ていて面白くもなってます。

 また今回は武術大会で剣術、魔術を競う場面もあり、結果は 推して知るべしみたいになっていますが…魔術部門でアリシアの綺麗な魔法を見たあとで会場上空の大気を全力で消滅させ、出てきた満点の星空を眺めながら「…私にも、こんな綺麗な魔法が使えるんだ」って浸るところサイコパスみがあって本当に綺麗で大好きです。

 ここ今巻のイチオシ。次点は王子とやりあった後のパトリックへの「ありがとう」。無表情キャラがときおり見せる笑顔が いいよねみたいなのは古来よりあるわけですが、ほぼ表情変わってないのに「ありがとう」って感じ伝わるのマンガ版作者さんの理解力の高さかもしれん。ありがとう。

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「ウォルテニア戦記」8巻【マンガ感想】

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【電子版限定特典付き】ウォルテニア戦記8 (ホビージャパンコミックス)

 地球から召喚によって異世界転移した御子柴亮真が一介の戦士から成り上がっていく戦記ファンタジー8巻。辺境ウォルテニア半島を与えられて領主生活がスタートしていますが、そこでは亜人との交流や独自の兵隊を組織したりと、戦士や冒険者からひとつ上の視点で物語が進むようになっています。

 転生ではなく転移、また亮真の両親や祖父も過去に関係しているような描写、幼馴染も巻き込まれるなど雰囲気としてちょっと懐かしい感じがしているところは好きなポイントですね。絵柄も合っていてとても良い。

 このままウォルテニア中心に話が進んだたら領地経営もので終わるのですが…オルトメア帝国軍とザルーダの戦争に戦力として呼ばれ、また戦記として動き出していく巻。オルトメア帝国はもともと亮真を召喚した(そして最初からひどいめにあった)帝国だからちょっとなつかしいですね。召喚直後でアレは思い切りが良すぎるじゃろ亮真って思いましたがそのときの因縁も絡んでくるのかな。

 ザルーダ戦に呼ばれたことによってまた登場人物が増えて、話が広がっていくのだろうなとも思えます。今巻では顔合わせ程度なので、戦場へ本格的に参入していくのは次巻からになるのかな。

「転生幼女はあきらめない」3巻【#マンガ感想】

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転生幼女はあきらめない 3巻 (マッグガーデンコミックスBeat'sシリーズ)

 平穏に前世を終えて大貴族の赤ん坊に転生、家族との関係も回復した矢先に攫われて結界の外に連れ出されてしまい…と1歳ちょっとで波乱万丈の人生になってしまったリアことリーリア。身体能力は幼児だけど中身は大人…傍から見たらよちよちしながらとんでもないことをする幼児って感じでしょうけれど、ほほえましいから許されている感じはあります。仕方ない…

 前巻は残されたリアの家族の動向についての回も結構ありましたが、今巻はリアのトレントフォースでの暮らしぶりがメインになりますね。親切な冒険者パーティに拾われて、拠点としている街についてから、彼らの一員として日常を送る回。

 ただここで「冒険に出ていないときの冒険者」を描いているのはちょっと珍しいかもしれないですね。「冒険者もいずれ引退する」ってことをちゃんと受け止めて、冒険の傍ら街で何らかの仕事をしていて、引退したらその職に就くみたいな人生設計。そうしなきゃいけないってわけでもなさそうだけど、大多数の人が歩む道としては納得感あるかなあって感じしました。こういうところがフォローされていると世界観としても好きですね。

 そんな日常回で終わっていけばよかったんですが、ずっとちょいちょい出てきているレミントンの使いとか、トレントフォースが所属している国の王都側の動きとか、こういろいろまたきな臭くなってきて。中身が大人といっても切り抜けられるんだろうか…って思えるくらい。バートの冒険者パーティで数年くらい平和に暮らす感じになるのかなあとも思いましたけど、そういうことにもならなさそうですね…

 しかし魔力の常識外の使い方にとっかかりを見つけたり、貴族の使者を疑って退けたり、中身が転生者とはいえこれでまだリアは1歳…いや、普通の1歳児ってどんなんだっけ…歩いてしゃべって意志を示すくらいはした…?

「誰かこの状況を説明してください! ~契約から始まるウェディング~」6巻【#漫画感想】

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誰かこの状況を説明してください! ~契約から始まるウェディング~ 6 (アリアンローズコミックス)

 公爵家仮面夫婦契約で嫁入りした貧乏貴族令嬢ヴィオラのマイペースな日常漫画だったころはとうに過ぎ、今はマイペースにぽやぽやしているヴィオラ塩対応される旦那様を眺める状況になってる本作。公爵領地への新婚旅行がひとつのきっかけになるといいですねサーシス旦那様。

 サーシスさん、ずっと結構ぐいぐい押してるようには見えるんだけども肝心のヴィオラのほうがマイペースすぎて空振ってるところばかりのコメディでしたが、シチュエーションが変わることで見えてなかった旦那様の一面がヴィオラに伝わって好感触、今巻はターニングポイントになるんじゃないかって感じします。

 だいぶ前から旦那様は…たぶんカレンデュラさんとの関係に決着ついたあたりから真面目にヴィオラ一筋の好感度MAXになってたとは思うんだけど信用ゼロだったから仕方ないね。一方ヴィオラのほうも、物語の始まりが仮面夫婦だったことや持ち前の性格がぽやぽやしているところとかが重なってか、なんか旦那様への気持ちは恋愛通り越して家族愛になっちゃってるような気もするから、余計噛み合わない感じで。(ただスタートが男の私から見ても旦那様最低だったとは思うから、何言われても信用ないってのもあるでしょうね…)

 そういうときに旅行で環境を変えるってのがうまく作用したかもしれないですわね。

 今巻読み終わったらもう お幸せに! で締めたい気持ちになってくるんだけど、まだ見てたい気持ちももちろんあります。原作一区切りついているみたいなので、そこまでは続いてくれると嬉しいかな。

「セミリタイアした冒険者はのんびり暮らしたい」1巻【#漫画感想】

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セミリタイアした冒険者はのんびり暮らしたい(1) (電撃コミックスNEXT)

 最前線を離れて地方都市フローティアで冒険者家業を始めた中級冒険者ヘンリーを中心に、駆け出し冒険者ジェンドとシリルの3人パーティでの活動記録かな。ヘンリーがフローティアに来た理由が素直すぎて好感しかない。わかる。わかる。「目的を達成した」って言っているし、次の目標みたいなものもなかったからリタイアなんでしょうね。それはそれでいいと思うんだけど…素直にそれを話しちゃうもんで周りからちょっと残念がられてるのはかわいそう。戦時中みたいだから仕方ないといえばそうかもしれない…

 セミリタイアして腰を落ち着けてる中堅どころのヘンリーと、駆け出しで元気いっぱいのシリル&お目付け役みたいなジェンドって感じでいろんな視点が混ざってる1巻目だったと思います。ここまでだと街について狩りに行ってみたくらいだから、このままヘンリー中心に話が進むのか、また別の流れになっていくのかまだわからない感じ。でもタイトルからして、日常に落ち着きそうかなあ。

「セミリタイアした冒険者はのんびり暮らしたい」2巻【#漫画感想】

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セミリタイアした冒険者はのんびり暮らしたい(2) (電撃コミックスNEXT)

 最前線から地方都市フローティアに移ってきた中堅冒険者ヘンリーと駆け出し冒険者ジェンド、シリルのゆっくりした活動記録。今巻から新しいパーティメンバーとして狩人のティオも加わり、パーティとしても充実してきました。

 しかし話の流れが良い感じにのんびりしていますね…ベテランが保護者になってる新人パーティが順調に経験を積んでいる過程が丁寧に描かれている。今までより遠出をすることに挑戦する前に、野営のリハーサルをするような漫画は初めて見たかもしれない。物語としては端折られるところだと思うんだけど、ぶっつけ本番でいくよりも安全度は高まるし、そちらのほうが現実的なんだとは思います。それをパーティメンバーとのコミュニケーションに使っているところも上手いかなとも。

 またヘンリーの実力や、過去も少しづつ開示されているようで、そちらも気になっています。主人公はヘンリーだと思うんだけど、実は読者に開示されている情報があまりなくて、シリルやジェイドと同じくらいしか分からないんですよね。「最前線で活動していたベテラン冒険者っぽい」ってくらい。最前線の街でどういうことをしていたのか…これ絶対大活躍してたパターンだよなあ…トップクラスの英雄と顔見知りとかサラッと言えるあたりね…

 個人的にヘンリーさん、変な見栄を張らなさとかが好感持てるし実力者なんだろうと感じるところです。

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セミリタイアした冒険者はのんびり暮らしたい」2巻より

 「カッコいいなーと思って買ったけど全然意味わからなかった」って、わからんことをわからんといえるのはそれだけですごいですからね。実際難しい。

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「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」6巻【#漫画感想】

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転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(6) (マガジンポケットコミックス)

 転生したら第七王子だったロイド様の魔力と魔術のインフレがとどまることを知らない第6巻。純粋な気持ちで神聖魔術を取りに来て天使も仲間入りしてしまい天使と悪魔が揃ってしまった。神の左手悪魔の右手かよ(言ってみただけです)。そろそろ「人間離れ」って言葉すら生ぬるい…神聖魔法の習得が終わってから周囲の仲間に割とカジュアルな広がり方してるのも草。そんな気軽なもんだっけか。技術としては正しいのかもしれないけど。

 一段落ついてから王都を騒がすグール発生と魔人の影もちらついて、大きな事件になっていきそう。シリーズ的にもロイド様VS魔人みたいになっていくのかなあ。ロイド様の相手できるの魔人くらいだものね…(何かがおかしい)

 このグール騒動では中華娘タオがしばらくぶりの本格参入で賑やかしくなってて良いです。タオ、シルファ、リンのロイド様争奪戦から妙に強いグール出現まで。バトルの中心が ロイド様の蹂躙じゃないのも久しぶりかもしれないですね。神聖魔法がサポート系っぽいところも要因かもしれない。

 また教会側に残っているバビロンも活躍がこれからでしょうかね。糸目のアサシンは苦労人だからな…(そうなのか)


「月が導く異世界道中」10巻【#漫画感想】

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月が導く異世界道中10 (アルファポリスCOMICS)

 女神の都合で地球から連れてこられた挙げ句ブサイクだからと荒野に放り出された深澄真が無自覚チートで仲間を増やして冒険していくシリーズ10巻。まったく事情わからず放り込まれた魔族との戦闘もいったん決着して、当初の目的だったロッツガルド中央学園へ入学…ではなく就職するところです。どうしてこうなった…

 ただそれとは別で、巴と澪がそれぞれ別のところで真の転移に巻き込まれた(便乗して女神に沢割れてきたと言ったほうが正しい)勇者二人と遭遇している展開は興味深いです。結果はまあ、智樹と響の性格の違いで推して知るべしみたいな…智樹はいずれ真と対立しそう(で、フルボッコにされそう)だなあ…相手方から見た巴は完全に謎の実力者ムーブなんだろうって感じが面白かった。ライムは普通の冒険者だったはずなのによく付いてきてるとは思うよ…

 ただ澪はいつもかわいい。あっちはあっちで強者のオーラがでているけどどこかずれててそれがまた強者のオーラになってるんだけど。「あれは『災害の黒蜘蛛』より強いですか?」って聞かれたときに「えっ私ですか?」って素直に答えるがそれ故に話が食い違うかと思いきや一周回って噛み合ってるようなところが澪。

 真は真で講師就任からすでにやらかしはじめているしいつもの調子といえばそうなんだけど。こっちはこっちでエヴァを警戒していたりもするし、裏の事情がありそうだったりするのかなあ。試験のときといい。なんかよくある新任講師いじめで終わるのかどうか。

「元公爵令嬢の就職」3巻【#漫画感想】

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元公爵令嬢の就職@COMIC 第3巻 (コロナ・コミックス)

 悪役令嬢の濡れ衣で国元を追放された元公爵令嬢ソフィアが魔族の暮らす国・魔国に流れ着き、料理人としての暮らしを始めていくシリーズ3巻。追放元のアッサム王国でもソフィア嬢不在による外交問題が噴出し始めてて着々とざまぁの準備が整いつつある。肝心のソフィア嬢はしかし、魔国庶民の暮らしに馴染みすぎですっかり料理人ですがね。今回も(自分の)就職祝いパーティでパエリアを振る舞ったり、研修スタートしたりと大忙しで。スキルも増えて着実に料理人として成長しています。

 しかし魔国側の文明発達しすぎてて正直現代日本と大差ないところまで来ていると見受けられるから、アッサム王国やその周辺の国、権力者がどうこうしようとしてもたぶんどうしようもないね…1巻で魔国入りしたとき、正直異世界転生かと思いましたもの。むしろなんで魔国の存在ばれてない。魔族(ゴブリンなど)は認識されているのに…どうなってるんだ…いや細かいことだな。おいておこう。

 ソフィア嬢が来たことが関係しているかはわからないけど、魔国側からも人間の国に接触していこうとしているようでもありますが、前述したように文化レベルが違いすぎるからちょっとどうなるかわからないように思いますね。ソフィア嬢は間違いなく橋渡しに関係してくるでしょうけど…先の話はおいておいて、元公爵令嬢の駆け出し料理人(ただし料理スキルレベルだけは総料理長を超える)がステップアップしていく日常を見守っていくがいいと思いました。

「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」9巻【#漫画感想】

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老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます(9) (シリウスコミックス)

 通称「ろうきん」。「のうきん」「ポーション」でおなじみFUNAさんのシリーズだよ! ひょんなことから異世界転移能力を得たミツハが現代地球と異世界をいったりきたりしながらトラブルを巻き起こす解決してくシリーズかな? 今は子爵になって領地経営

 今巻では「リバーシ」と「将棋」を異世界に持ち込んではやらせようとしていくところがメイン。地球発のゲームが何も知らない異世界で大ウケって今では割とありがちな展開に思えるけど、さらにそれを自分の領地の名物商品にして発展に繋げたり。広げるための案だしでも単純に「大会しよう!」だけじゃなくてちゃんと理屈つけているあたりとかもディテール細かいなあ。たぶんこういうとこだよね見てて退屈しないの。あと意外と ミツハが弱くて、「要領を覚えた大人には勝てない」ってあたりも妙に細かいね。そういう流れで サビーネちゃん最強だったのはそういうことだよきっと。末恐ろしいどころか 今でも恐ろしいからなあの子。

 また巻の後半になると、領地に謎の船団が近づいてきて緊張が高まる展開に。容赦のない方のミツハがでてきている、ちょっとどうなるかわからない状況ですね。このところは結構順調でコミカルな感じだったから、またこの落差が良い。銃と大砲を積んできている(と予想している)今回の相手は、この世界としてはひとつ上の文明レベルって感じなのかなあ。なんにせよまたいいところで続いてしまう…

 そういえば全く余談なんですが、のうきんのコミカライズは4巻までで止まってるんですよね…作者の方が体調不良で。読み返してると4巻のあたりでアニメ化してたみたいで全然そんな素振りなかったから心配な気持ちとか、このコミック結構好きだったから残念な気持ちとかいろいろ。再開されていないから気になるままですが、体調ご回復されているといいな…

「ポーション頼みで生き延びます!」9巻【#漫画感想】

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ポーション頼みで生き延びます!(9) (シリウスコミックス)

 通称(?)「ポーション」。 「のうきん」「ろうきん」でおなじみFUNAさんのシリーズだよ! ろうきん9巻と同時期に発売してた。異世界で若返って生まれ変わった女神のお友達カオルちゃんポーション頼みに諸国漫遊! 「生き延びる」って事態もよく考えるとそれなりにあったりした! よく生きた!

 今は総合雑貨店「便利な店」(要はコンビニ)を開きつつ、女神の恩恵…として人助けをしているような感じ。そして今回はとうとう依頼主(?)が馬。だがやっぱり勧善懲悪。だがそれがいい。貴族様絡みで街としては大事なんだろうけど、戦争だったりでかい流行病だったりを乗り越えてきているから、また小さなところからリスタートって感じに思えてしまうね…

 また女子率の高い漫画でついに初の温泉回…いや温泉回なんだけどなんて会話が続かない…原作者FUNAさんにもあとがきで色気のない温泉回って書かれてしまうほどだが作画が悪いわけではないと思いますね…カオル、お相手探ししてるならもっとこう…なあ…?

 そもそもいろんな意味で見つかる気がしないし、結局必要ないって感じに落ち着いちゃいそうだよなあの性格からして。今回の馬の依頼も、温泉後の村でもやっぱり「女神」みたいな役回りをしているカオルだから、そもそも普通の相手じゃ無理そうなんよね。なんだかんだちょいちょい追いかけてきてそうなあの王太子が一番可能性あったりして。

 まあカオルの行き着く先はわからんけれど、とりあえず村の事件がなんとかなるまで生き延びよう (むしろ生き延びられないような事態のほうがありえないけれど)

「ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!」1巻【#漫画感想】

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ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!@COMIC 第1巻 (コロナ・コミックス)

 オールワークスメイド(なんでもあり)。(違います)

 聖女ヒロインに転生した主人公ちゃんがその規格外の力で世界一のメイドを目指すメイドサクセスストーリー…? 前世の記憶によって本来のシナリオから外れるのはお約束ではあるけど、また派手に外れましたね。メイドもお嬢様もかわいいから何も問題ありませんが!

 聖女ヒロイン(になるはずだった)メロディは、お母さんが亡くなった後に聖女の力に目覚め(たことには気づいてない)、前世からの夢だったメイドさんになるため王都に赴く。そしてギルドの手違いで新人メイドには荷が勝ちすぎている貴族の屋敷でのメイド業務に就くわけですが…もともとの天才気質と聖女の力、前世で勉強中だったメイド知識、そして単純な人手不足からなるオールワークス(すべての業務を担う立場)が奇跡的に噛み合ってしまい最強無双チートメイドが爆誕やりたい放題がはじまりだ。

 しかしそこはメイド、主であるルシアナお嬢様を輝かせるためのやりたい放題。素材は美少女のルシアナ嬢とルトルバーグ家邸宅があっというまに輝いていくところはもう見てて面白いですね。ルシアナお嬢様も王都に来てみたら邸宅は荒れ果てて最初のお茶会も大失敗。でもへこたれない健気なお嬢様でかわいい子しかいないぞこの漫画。

 そんなふうにメインシナリオほっぽりだしてメイドとお嬢様を眺めるだけの人生でもよかったのですけれど…そうもいかないアクセントが加えられているのがまた面白いです。律子(メロディの前世)と同じ事故にあった二人の若者もまたこの世界の王太子と悪役令嬢に転生していて、さらにそちらはこの世界が乙女ゲームだと知っていて。後々の危機に対抗するため聖女ヒロインを探しているのに…メロディ当人はこれだから全く気づかれなくてどうするんだろうねこれっていう。

 1巻目だとまだ序盤、登場人物の顔合わせみたいなところありますが、この時点でもうドタバタしててかわいくて、どんどん読み進めてしまえるコミカライズです。

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(「ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!」1巻より

 拙者、名前を名乗った後改めてフルネーム名乗る女の子大好き侍。もうこれだけで大丈夫じゃないですか(何が) どうしてだかわからないけどめっちゃかわいいよね。西洋ネームがとくに合う。うん。

「ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!」2巻【#漫画感想】

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ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!@COMIC 第2巻 (コロナ・コミックス)

 聖女ヒロイン(だったはず)のメロディが世界一のメイドを目指してメイド無双する第2巻…なのですけれど今回は舞踏会がメイン。メイドの活躍はいったんお休みです。その代わりのお嬢様度がいっぱい! メロディの主であるルシアナお嬢様に悪役令嬢(の役回りだったんだけど中身が転生者)であるアンネマリー嬢、そしてメロディもなんの因果かドレスでお披露目に参戦。舞踏会ですね…聖女ヒロインと悪役令嬢が目立つのはもはや運命ですけれど、メロディのめいっぱいが詰まったルシアナお嬢様も負けずに輝いていて一番応援したくなりますよ。おそらくこの中で一番貴族のお嬢様っぽい(転生者じゃない地元の人だ)。マクスウェルのエスコートで照れてるのほんとかわいいよね。マクスウェルはマクスウェルで、メロディとは良き友人、そしてルシアナ嬢を気にかけてるようなそぶりもあってルシアナ嬢がんばれ。

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「ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!」2巻より

でもここすき。わりとお転婆だしルシアナ嬢。そういうのでいいんだそういうので。

 しかしこの舞踏会、ゲームのイベントでもあるらしく、ただ参加して終わり、にはならなそうでもあり。メロディの素性とレクトの関係、またゲームイベントのように進む現実。ルシアナの巻き込まれ方は正統派ヒロインのようでもあるし犠牲を演出する被害者のようでもあるし、どちらになるのか心配に…心配…いやオールワークスメイドがいるからまず間違いないなそっちは…王太子と悪役令嬢の転生者が切り抜けられるか、またメロディはシナリオに復帰することになってしまうのか。終盤一気に雰囲気変わってしまってここで続くのかーって感じですよ。ほんとにね。

「ルベリア王国物語  ~従弟の尻拭いをさせられる羽目になった~ 」1巻【#漫画感想】

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ルベリア王国物語 1 ~従弟の尻拭いをさせられる羽目になった~ (ガルドコミックス)

 王太子ジラルドにパーティで断罪され婚約破棄された公爵令嬢エリナ…もうこの出だしからプロの皆様にはお察しいただけるだろうってくらいのテンプレですが…このシリーズはむしろ悪役令嬢(?)追放エンドから現実味を帯びてくるスタートになっています。ただエリナは普通の公爵令嬢です。むしろ転生者に振り回された側。

 ヒロイン(?)の認識だと、この世界は乙女ゲーム世界らしいのですが…そういった補正を抜きにして客観的に見ると王太子をたぶらかして無実の公爵令嬢を大々的に断罪・婚約破棄でして、生きてるだけで慈悲深いといえるくらいのやらかしでしょう…そのためヒロイン(?)も攻略対象(?)の王太子ジラルドも早々に退場し、傷心の公爵令嬢エリナと繰り上げ王太子になったアルヴィスの恋物語が始まります。ですから異世界乙女ゲームものって感じではありませんね。今のところは。ただヒロイン(?)の弁ではアルヴィスも続編のキャラらしいので、危ないところだったかもしれません…

 しかしアルヴィスは血筋だけで突然王太子に任命されたようなもので、貴族としての責任感でやっているものの突然過ぎてあまり馴染めない様子。エリナ嬢もひどい振られ方をしたばかりなのに、体面のため「王太子との婚約」をやりなおすような状況…いや、ちょっと、なんか気の毒な感じですね…

 ただこの二人の素朴な距離感が読み進めるに心地よく、振り回された結果ではあるけど良き結末になってくれると良いなと思います。


「昔勇者で今は骨」1巻【#漫画感想】

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昔勇者で今は骨(1)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)

 魔王を打倒した勇者だったアルヴィス、そのときの無茶で今は骨。アンデットのスケルトンとして暮らしていたけれど、行方をくらませた昔の仲間を探すため再び冒険の旅に出る。1巻はその旅を始めたころに起こった事件が2つ収録されていて、元勇者アルの強さがいかんなく発揮されるバトルファンジーです。最近ほんと転生してるのばかりだったからなんか逆に新鮮! 原作は電撃文庫のラノベで、いやーなんか電撃って感じするわ (どんなだ)

 またアルの飄々とした骨っぷりもいいんですよね。もともとそんな感じだったのかどうなのかはわからんけど。まあでも勇者ともなればいろいろしがらみあったんだろうなって思うと、今の骨のほうが気の抜けた生活遅れるんじゃないって気持ちもわかる気は。

 1巻は行商人レヴァとオークに占領された村を解放する話、それに冒険者ミクトラとダンジョンのゴブリンと対峙する話とが読み切れる範囲で入ってて本当に序盤の短編って感じです。旅はまだ始まったばかり。でも1巻目って続刊に引っ張る展開が多いなか、話として完結してる構成になってるところはすっきりしてて良いかなと思いました。そして続きが読みたくなる。コミカライズは現在5巻まで出ているので、このまま飄々と旅を続けていくのかどうなのか、ちょっと楽しみです。

 …仲間を探しに旅立ったはずなんだけど、結構のんびりしてるなとは…まあどこにいるかどうしていなくなったのかも具体的にはわからないから、仕方ないといえばそうかもしれんが…

「昔勇者で今は骨」2巻【#漫画感想】

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昔勇者で今は骨(2)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)

 疾走した仲間を探して旅に出た元勇者で今は骨(スケルトン)のアルが大活躍する骨物語2巻目だよ。2巻はスラムのちびっこ、プーチと暮らしながら子どもが行方不明になる事件を追う。また今巻で完結しているからうまい配分です。さらっと女神様も出てくるよ。

 街の顔役みたいな冒険者ガルムが、どうして今回のような行動に出ているのかはあまりピンとこないところはあったけど…巻末に収録されている、その後の掌編みたいな裏話は好きですね。どこかでこそっと再登場するのかな。

「昔勇者で今は骨」3巻【#漫画感想】

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昔勇者で今は骨(3)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)

 元勇者で今はスケルトンのアルが各地を旅する第3巻、今回はスケルトンらしい登場を冒頭からかますも全く動じない心の広い森番のいる村での一幕。やんちゃなハルベルに振り回されつつしばらく過ごす日々。

 平穏そうな村だけどそこに迫るアンデットの軍勢、村の秘密も明かされてアルとともに立ち向かうことに。ホラーといえばそうかもしれない展開でもあるけど…もの悲しさのほうが勝ちます。見た目も言動も完全に普通なところが特に。ギルド受付嬢さんの「あの子のためならもう一回くらいは死んでいい」は重い。それに自分では気づいていないであろうハルベルにアルが「ちょっとな 酷な話をしに来たのさ」っていつもの調子で村の現状を告げに行くところも、骨だから表情がまったく見えなくていつもの調子なんだよ。何を話すつもりか読んでいるこっちは薄々感づくのだけど、その話を切り出すアルの表情が骨で何も読み取れないっていうの、このシリーズならではだと思います。表情も何も骨だもんなあ。

 しかしハルベルも無意識に行使するには大きすぎる力だと思うんだけど、なにかあるのかしらね…とても標準的な能力ではなさそうだけど。

 また1巻での出来事もこの事件に絡んできていて、そう回収されたかって感じもします。ミクトラさんの鬼神のごとき一撃で巻が締められているの格好良いですね。絵柄に気迫がある。かわいいだけじゃないところがこのファンタジーだよ。

「昔勇者で今は骨」4巻【#漫画感想】

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昔勇者で今は骨(4)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)

 とうとう表紙にアルヴィンが…! って感じの第4巻。内容読めば納得の表紙です。ハルベルが強い。いやマジで。ただの森番の娘ってだけじゃ説明つかないくらいな気もするんだけど何者なんだ…?

 前巻からのスケルトンvs吸血鬼の決着と、その後の対応をするために王都に向かうところまで。吸血鬼の描写はところどころアレを思い出す描写だったりしましたけど格好いいから仕方ない。こういうの大好きだからな。

 決戦終わってからは意外と平和だったりするのもまたお約束的な、いい感じに収まり付きそうで良かったとは思うけど。戦力的にこの村やばいことになってるんじゃないかってのもお約束かな…

 アルの正体を完全に理解したミクトラさんが人格崩壊してるのを見守る王都への旅路では、また途中に癖の強そうな少年が絡んできてひと悶着ありそうで。でも一段落ついて次に進んでる感じはします。骨身にしみる温泉もあるよ!

「昔勇者で今は骨」5巻【#漫画感想】

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昔勇者で今は骨(5)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)

 謎の子供の正体に王都でのハルベルちゃんパーティ実技試験に王との謁見にと展開が盛りだくさんです。ハルベル【死霊特攻】がいかんなく発揮されている。これほんとに才能ってだけで説明つくんか…?

 謎の少年はかつて敵対した竜の生まれ変わりだったわけですけど、前世の記憶を残したままでもその潔い人生観がなかなか良い少年でした。魔物に生まれたから魔物のために戦っていた、人に生まれたから人のために生きるって割り切り方は、記憶のない転生ならともかく記憶そのままだったらできないとは思いますよ。ただ彼の理屈だと、スケルトンとして生きているアルはスケルトンとして生きるべきなのかもしれないとも思えてきます。アルの場合は転生ではないから、同じ解釈をしないでもいいとは思いますが。魔物から人になったものと人から魔物になったものとで対照的なのかもしれないとも思いました。

 王都についてからは小さいストーリーの連続で、ハルベルの学園入学→骨が引率の実技試験→王への謁見→最近の謎の事件と立て続けに。事件が進展していくのは次巻以降かなあ。失った王を見つけた竜の動きもこれに絡んでくるのかどうなのか。しかし世界観的に死にゲー有りとは思わなかったわ。いや骨とか村のゾンビとかアンデッドはよくいたけど。結構気軽に蘇生するなあと。まあ引率がアルだからですかね…王との謁見では弁の立つミクトラさんが見れて珍しかった。さす貴族。

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