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WordPressの記事をはてなブログに手作業で移行する作業

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 ちょっと修正するだけのつもりがWordPressのほう、例のプラグインの絡みでなんかいろいろ面倒なことになってしまったのでいっそのことと思って移動しました。

そのときの記録とかです。あんまり発生しない作業だと思いますけど、役に立つことがあるかもしれない。

 

ビフォア

scriptlife.hacca.jp

アフター

kagerou-ts.hatenablog.jp

 

 

基本はコピペ&置き換え

 WordPressもテキストモードがあって、そっちの状態がいろいろ厄介なことになってたからめんどくさいかなーと思ってたんですが。意外と簡単にできました。

 

 まずWordPressのほうを「ビジュアルモード」に、はてなブログのほうを「見たままモード」にして全部コピペ。この方法をとると、Amazonの画像リンクなどもコピーしてくれました。

 商品ウィジェットはダメでしたが…

 画像やリンクなどがある場合、まずこれで形になります。

 

 記事によってはこれだけでいいかもしれません。

 ただ気をつけないといけないのは、後述するpタグの修飾がすごく増えているので、それを削らないと記事が最後まで表示されないかもしれない。

 プレビューで確認してみて、最後まで表示されているかを見てみてください。

 もし表示されていなくても、pタグの修飾を削ってやれば大丈夫です。

 (その状態で公開したらどうなるか…までは試していませんので、プレビューでは出なくても公開したら出るかもしれませんがw)

pタグの修飾を削る

 これでHTML編集モードで見てみるとえらいいきおいでpタグが修飾してるので、

f:id:kagerou_ts:20160330233208j:plain

 これを削除するために、さらに何かのエディタにコピペ。

 私はサクラエディタを使っています。

 

 厄介なpタグは同じものが並んでいるだけなので、それを空のpタグに一気に置き換えてやり、それをまたHTML編集モードに全てコピペ。

 

 これでだいたい整います。

 

0x00A0に注意

 そうそう、はてなブログのHTML編集モードって、pタグの間に謎の空白が入っているんですよね。

 HTML書いててよく見る「 」(ノーブレークスペース)ってやつのようなのですが。

ノーブレークスペース - Wikipedia

 

 それがバイナリ的にUnicode0x00A0にあたり、サクラエディタの古いバージョンではそこでペーストが終わってしまった。最新版では大丈夫でした。UnicodeとSJISの扱いでバグっているよう。

 

 もし他のエディタとかでペーストした文章が途中で途切れる、という場合はエディタを変えてみたりバージョンを上げてみるといいかもしれないです。

 

見出しは付け直す

 別にそのままでいいならいいかもですが。うまくcontentsタグでの目次が出なかったので付け直しました。

これは手作業で見出しを削って設定。

 

Amazonリンクを付け直す

 画像リンクにしているほうは上手くいったのですが、ウィジエットにしていたほうはiframeがうまく移動できなかったようでリンクが死んでいました。

(記事上で言うとBlu-rayのリンクとかです)

 このiframeの部分は、WordPressの「テキストモード」で該当部分のコードをコピーして、はてなブログの「HTML編集」でペースト。

 

 画像リンクについても結局見栄えの良いように、だいたいを張り直してしまったのですが、これは必要に応じて。


「ミスマルカ興国しない物語 ~ミッション・シャルロッテ~」感想 マジカルプリンセスVS鉄仮面 仁義なき戦い

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ミスマルカ興国しない物語 ?ミッション・シャルロッテ?<ミスマルカ興国物語> (角川スニーカー文庫)

 この最終巻までのタイミングでまさかの短編である。

 

火を噴くマジカルハッピー☆トリガー!

 …うん。

 多くは語るまい…

 マヒロ…

 

隙あらば水着メイド

(前略)思い余った私は担当Iに「だったらいっそ見開きでエーデルワイスとフランソワとライリスとカトリーヌとテスラを描いて欲しいのですがそういうのって出来ないんでしょうか? ん? ネットだから怖いものがないって言ったよね? 1ページくらい増えてもWEBだから問題ないよね?」と物凄い勢いでメールしたら、作中をご覧の通りの予想以上に物凄いイラストが上がってきました。

 つまり短編一本書くだけでプロの人に好きなイラストをリクできるってことですよ!?

 

(「はしがき」より)

 つまりそういうことです。

 

マリアクレセルさんもいるよ

 外伝のところにマリアクレセルさんの愉快な日々。このプリンアイスで静かにキレるところ大好き。

 

 そういう一冊です。

 余談ですがこの巻でのイラストを描かれている浅川圭司先生の漫画版ミスマルカもとても読みやすくかっこいいのでおすすめ。

というかこれからハマりましたねこの林トモアキワールドというに…

 さらに余談になると最近では「RAILWARS!」のコミカライズなどもされていてお気に入りの作家さんでもあったり。

 

 このコミカライズ版、なぜか電子書籍ないんですよね…大人の事情ってやつなんでしょうか。

【2016年3月のまとめ】端末の表示によると、あと771冊

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 773→771

 あっれー?

 

最後のキャンペーン…アレが効いたな…

bookwalker.jp

 油断した…(キャンペーンは終了しています)

 

 それからミスマルカ。あれ、実は未読だったの最後の2冊くらいだったんだけど。

だから読み返した分はだいたいカウントされず…

あとは、でも、うん、地味に新刊買ったりしてるところある。

 

 結論としては増えてなかっただけ万々歳だね!(ポジティブシンキンってやつ

 

今月読まれた記事とか

 断然トップなのが「死人の声を聞くがよい」

kagerou-ts.hatenablog.jp

それで次が紅殻のパンドラ。

kagerou-ts.hatenablog.jp

 

つよい。

 

 というか傾向として、そこそこ強いのが順調にそのまま残るというのある気がします。

何だっけ、3ヶ月前の記事とかが生きてくるみたいなそれ。あると思います。

 

kagerou-ts.hatenablog.jp

 まほよめとかは出たばかりで結構読んでもらえた感じ。

 

 そしてはぐれアイドル地獄変外伝。

kagerou-ts.hatenablog.jp

万人にはお勧めできないが本当にイカしてるんだ。本編も。

 

 あとはてなブログのカスタマイズとか、WordPressの話とか、そういうのは結構見てもらえる感じですね。

kagerou-ts.hatenablog.jp

 このあたりで伸ばせるともしかしたらいいのかもしれないけど、そっちはほんとに思いついたときに投げてるだけだからなあ…

 

PVの話とか

 まだまだProには届きませんが順調にいけば来月くらいには…という程度には。はい。いつもありがとうございます。

 日に200PVでだいたいはてなブログ代をペイできるというのはたぶん正しいので、そのあたりがボーダーで。というか他のブログのほうを合わせると実は超えているのでデータが取れた。

 

 というか、向こう、あ、プログラムとかスマホとかのごった煮でTipsを投げてるサイトもやっているんですが(所謂メモ書き)、そっちでひとつ何故か1日250アクセスくらいあるページがあってですね… 

 ほぼGoogle検索のよう。なるほど先頭ページに載るというのはこういうことか…という顔してます。

 これも再現できればつよいんでしょうけど残念ながらひたすら打席に立つよりほかない。

 

 あと自分でブクマつけてみるのはあんまり意味なさそうだったから1日でやめた。

 

来月どうしていこうか

 実のところ、来月からちょっと仕事が異動になりまして。

正直どうなるかわからんところあるんですよね。土日祝日は休みなんですけど。

毎日更新ペースは続けていきたいと思っているんですが。

「ミスマルカ興国物語」12巻感想 蛇と薄雪草の物語、ここに閉幕

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ミスマルカ興国物語 XII<ミスマルカ興国物語> (角川スニーカー文庫)

 っはーーっ!

 って感じで最後まで一気に読み切ってしまった感じの12巻。またしてもラストは怒濤の展開で広げた風呂敷を畳んで畳んで第二部ここに閉幕。

 

総力戦のラスト・バトル

 いやーどこまで言って良いかって感じではあるんですが。完全に人を超えてる力を持ったものたちが相対していくさまは圧巻の一言。

そして迫る魔物の群れ。絶望的な状況でも怯まず突っ込んでいく益荒男たち。

 

 登場人物が女性に偏っているから、というのはあるんですがここ一番での女性陣の強さ。シャルロッテ姫の度胸には震えるしかないしアンゼリカの軍神っぷり。ルナスの「体を張って守られるのは当然だが当然にそれは無駄にしない」といわんばかりのそれ。命懸けざるをえない。

 またリーゼルも今までなんかあんまりいいところなかったけど、やっぱりSSランクは伊達じゃないわ。

 

 そしていっとう活躍していたのはやはりパリエルですね。星の巡りもあるんでしょうが。これはマヒロとエーデルワイス、そしてパリエルの物語であった。

 

最後まで言葉で、最後のネタばらし、最後の選択

 対してマヒロ王子はどこまでも言葉で全てを翻弄しコケにして惑わせて状況をひっくり返す。

 本当に、口を開けば状況が変わる。まるでどれだけ黒が多くても、挟まれてひっくり返るリバーシのように。

 よくあれだけ、まさかというところから刺していける…

 

 という一番のまさかは最初から仕組まれていて、ていうか、それ、ここまで全部道化じゃねえかぁぁぁぁぁっっっ!!!

 躍起になってた帝国も紋章集めも下手すると滅ぼされたミスマルカまで。おいこれちょっと。ちょっと。ちょっと待って。

 これが最初から考えられていたのか…どこかで思いついてしまったのかはわからない…最高に後出しじゃんけん過ぎる…勝てない…

 

 そしてあのエンディングであるから。真相をしる側からするとどうすんだこれって顔になるよねみんな。

 

 というようにいつもどこまで計算しているか分からないようなマヒロだけれども、最後に予言者に突きつけられたあの選択。どちらを選ぶにしても慈悲のないもので彼がそれを選んだときに救われるエンディングが見えた。

 

エーデルワイスの物語でもあったもの

 帝国から流れてミスマルカへ、マヒロの教育係で、母であり、姉であり、家族であったもの。

 その正体について多くは語られなかったし、またもしかしたら別の物語で語られるのかもしれないけど、ここで彼女は救われたし、だから物語も終わりを迎えたんだろうかとも思った。

 話の主人公、主軸はマヒロであってパリエルであって、これからもその物語は続いていくんだろうけれど。エーデルワイスの意思として進んできたこの話でもあって、この世界は続いていくけれどこのお話はここでお仕舞い、というのはひとつ納得のいく形だったと思います。

 

 というかね、ほんと素晴らしいと思うんですけど、こういうちゃんと終わりの区切りをつけていけるのが。

長編戦記ものになると突然ぱったり刊行が止むとか世の常だから…!

 

 そしてきっと話は続いていく。というか、ほら、あれだよ。西域に消えた我が勇者。

いやほんとどうなっちゃってるんですかね…?

「ものの歩」2巻感想 ライバルか友達か高校生プロゲーマー

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ものの歩 2 (ジャンプコミックス)

 人生初参加の大会でプロゲーマーと戦うことになったり、ひたすら得意技を磨くことになったり、友達が増えたり。

このじわじわくる熱さがたまらないです。

 

VS高校生プロゲーマー

 大会に出た信歩の対戦相手はゲーム攻略の天才、高校生プロゲーマー、ジッポこと相楽十歩。

 新しいゲームを見つけては攻略し、攻略し尽くす。そのため他のプレイヤーからは「一致団結して倒す敵」として見られることもあり、その強さ故に孤独。

 賞賛され注目されど、誰にも相手にされていなかったともいえるのかもしれないですね。

 

 ゲーム攻略の天才なので、将棋歴一ヶ月でもそこらのアマチュアより強くなってしまっていて完全にナメた態度になってるんですが、それに相対する信歩はやはり「全力で応えます」。

 ギャラリーの応援のあるテレビゲームの対戦と違い、対局者とだけの静かでひたすら詰めていく勝負。ただ「好き」というだけの戦い方。ジッポが十歩に戻ってただ指していくように救われていくこの流れ。

 

 そんな勝負の大詰めから最後決着まで、その決着の結末もまた熱い。

将棋で語りながら打ち解けていく、勝ち負けより「楽しい」というそれの、名勝負でした。

 

 そんな十歩は将棋歴も信歩と近い、同じように成長していくライバルとして、竜胆と蒼葉のようなぶつかっていくライバルとは違った位置づけになっている感じですね。

 

蒼葉との出会い、無謀な挑戦

 駒を修理するために店に赴いた信歩とみなとが偶然に蒼葉と出会い。その実力の一端を見せられ、竜胆から因縁を聞き、三人必要な団体戦に二人だけで挑むことになる。

 この蒼葉もなかなかつかみどころがないというか、何を思ってそうしているのかよくわからないところあります。よかれと思ってのすれ違いみたいなのなのかなあ。

 

 また信歩の矢倉漬けが始まるところでもある。戦法を固定するということのリスクと、大会までの時間での習得を天秤に掛けた博打であります。

 

 それにしてもここぞというときの泰金の台詞にはいつも痺れる憧れる。こういうとき「勝ってこい」みたいなことを言いがちかなと思うんだけどそれを言わないのは、努力が必ず実を結ぶとは限らないことを知っているからだろうかとか思ってしまう。じんわりくる。

 

安定の生活感

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奔放すぎる系女子である。

 タグも安定しているが上下揃いでないというのもまた生活感なのか。教えて生活感!

 

 クールビューティーというより無頓着。でも面倒見はよさげ。たぶん信歩のこと一番見守ってる。

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いいぞ、いいぞ。

 

駒のお使い回はみなと回でもあるな。

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「ヒマワリ:unUtopialWorld」1巻感想 ひきこもり武闘派少女が巻き込まれていく型バトルストーリー!

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ヒマワリ:unUtopial World (1) (角川スニーカー文庫)

 大丈夫! スニーカーの最新作だよ!

 

舞台は「レイセン」の4年後

 ハッピーニューイヤー大規模テロから4年。この時点でおもいっきり続いてるじゃねえかあぁぁぁって思ったりもしましたけど大丈夫、主人公はひきこもりの女の子。

 だいたい「うわー過去にえらい事件があったんだなー」くらいの認識でOKですね。

大丈夫、設定的によくあるよくある。

 

 そしてこの新ほたる市では「第二回HDC ルール・オブ・ルーラー」が開催中。世界中の企業が金をつっこみ半ば治外法権地帯と化した第三セクター新ほたる市をリングに勝負であれば何でもありのバトル大会。

 

 …というそれだったんですが、今では「精霊さん」と呼ばれる超常能力を乱用したカラーギャングの抗争の場みたいな有様。

 相手に勝つことで得られる「勝利ポイント」というものが換金できるため、そっちを稼ぐことがメインになってしまった結果、徒党を組んで狩りをするほうが有利、みたいなふうになってしまったという感じです。主催者はどう思っているんでしょうねこの状況。それもまた良しとか言いそうではある。

 

ヒマワリという名のひきこもり

 それでそのひきこもり、向日葵、あだ名はヒマワリ。今日はがんばってラーメンを食べに外に出ると決意しドアを開けるもカラッカラの快晴にどん引きして積みラノベを崩してるうちに夜になっていたという大変よくわかる女の子です。わかるわ…

 外に出るのが怖い、とか学校に行くのが嫌だ、というのではなく、ただただ怠惰に無気力。これもたいへんよくわかるのですが、どうしてそうなった…みたいなふうなことを辿ると「お、おう…」というところを踏み抜くことになるから油断ならない。

 

 そんな彼女が夜のお散歩中に「ルール・オブ・ルーラー」に巻き込まれて登録することになってしまいだいたいノリとヤケで俺より強い奴に会いに行くみたいなふうになっていくわけです。

 また警備官のスズカがそれを煽る煽る。自分の保身のために。

 

この第三セクター市の裏から見え隠れする闇

 この新ほたる市は4年前のテロで壊滅した後に各国企業がじゃぶじゃぶ資金を突っ込んだ結果、「ルール・オブ・ルーラー」であれば暴力沙汰でも何でもおとがめ無しというところまでになっている治外法権地帯。

 あの「勝利ポイント」も、使い方によってはもめ事の横槍(裁判等で勝利ポイントの多い方に市が肩入れするまである)にまで使えるという、ただ換金できるだけのポイントではない。

 「精霊さん」のタブレットといい、また裏で厄介な事案が進んでいる感じです。

 ヒマワリ自身も何か抱えているようなふうでもあり、なんていうか花の名前の女の子が主人公かーみたいなところもあり、精霊サーガ完結編はどう転がってどこに着地することになるのか。

 

 

それにしても何でもありのバトル大会…第二回…ホーリーデビル…うっ頭が…

 

「ゴブリンスレイヤー」感想 ゴブリンが鬼であり魔物であるということを思い出させてくれる一冊であった

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ゴブリンスレイヤー (GA文庫)

 表紙の美少女神官に気を取られて雑魚モンスターを叩いて回るようなゆるーいファンタジーだと思ってたら地獄のような一冊でしたよー?

 

ゴブリンという魔物

 古き良きRPGをはじめとしたファンタジー的世界観のゲーム、マンガ、アニメなんかではだいたい雑魚モンスターとして扱われるゴブリン。

 初級冒険者の経験値稼ぎモンスター。徒党を組み人や家畜を襲い村娘を拐かす。だいたいそういうイメージがあります。本作品でもだいたいあってます。

 

 最初のお話でも、剣士、武闘家、魔法使い、神官というRPG的にオーソドックスなパーティで、家畜を襲い村娘を攫ったゴブリンの巣に乗り込みます。

初心者パーティといえどもゴブリン数匹ならものの数ではない戦力。

 

 

それが十数匹の群れに襲われたら。

 

狭い洞窟内でバックアタックを食らったら。

 

一人づつ袋だたきに遭ったら。

 

 

 初手からこれが雑魚モンスターでは無く小さい鬼であることをたたき込んでくれます。

 この救いのなさ…攫われた娘がどういう扱いを受けるかなんて平和なファンタジーでは出てこないようなところまで含めてこの救いのなさ…

 

 また恐ろしいのがこれが辺境のいたるところにポップしており、村から討伐依頼が出ているのも日常茶飯事ということ。

確かに雑魚モンスターはめっさ沸いてるけど…けど…

 

 ファンタジー世界的な過酷な現実というものがここにある。

 

ゴブリン殺し

 そして主人公はその小鬼どもを殺して回るゴブリン殺し。

 本当に淡々と殺して回る。

 こう、派手な必殺技とか一騎駆けとかドラマティックな物語とかがあるふうではなく、淡々とカウントしつつ殺して回る。

 ゴブリンは殺す。必ず殺す。

 

 ただ、無口ではありゴブリンに容赦はないけど人でなしというわけではなく。新米冒険者の女神官や、幼なじみの牛飼娘などを気に掛けていたり、パーティを組んでの行動に少しばかりの楽しさを見いだしたりもしてます。

 ゴブリン退治の依頼ばかり受けるギルドの名物男みたいな扱いになっているのも、とっつきにくいが外道ではないからでしょうか。ゴブリンに容赦はないけど。

 

 でもその心の闇は深く、ゴブリンを殺して回ることでさらに育っていくようなふうにも。

 

その戦いに終わりがあるのか

 劇中で、「なぜゴブリンは襲ってくるのか」という問いに、「自分の住処が怪物に焼かれたと想像してみろ。そいつらを殺して回るだろう。殺して殺して殺していくうちに、楽しくなってくるんだ」とゴブリンを殺して回っている男が答える場面があり。

 ゴブリンからすれば人間側は、獲物であり復讐の相手でもあるという認識もまた示されているわけで、これもう完全に血で血を洗う復習のループですわね…

 共存できるような相手ではないので、どちらかが滅ぶまで続く戦いになるだろう。

 ある意味魔王とかそういうのより厄介である。

 

 しかし、人間VSゴブリンの決着という枠では無く、ゴブリンスレイヤーがゴブリン殺しから普通の冒険者になる、という形でこの物語は終わるかもしれないなあというのはちょっと思うところがありました。

 そんな平和なエンドにたどり着くことが出来るのか…

 

 それにしてもこんだけ新米冒険者の命に係わるクエストならもっとガチで止めないとヤバいんじゃないのギルドもって思うんだけどそれもまた過酷なファンタジー世界の現実なのか…

「MURCIELAGO -ムルシエラゴ-」6巻感想 今回は平和っぽい学園編…だと思った?

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MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ- 6巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

 ガチレズ殺し屋紅守黒湖さんが毎回(いろんな意味で)大活躍するバトルストーリー…なんですが今回は學園が舞台の日常編。

 

平和な学園…?

 始まりは私立まりも學園に凛子ちゃんが転校してくるところから。

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 なんだその不穏な小学校名はと思わなくもないですがここは女子小学生の友情が暖められていく優しい世界

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 その學園の高等部にはひな子たちも通っていて、なんていうか役者が揃っていますよね。

 

 そんな平和な學園で突如爆弾騒ぎが…という導入になりますが、なんていうかいつもの頭のイカレた殺人鬼とか出てこない雰囲気でこう百合百合しさだけが残る。

 話の展開も、こう、甘酸っぱい青春の延長みたいなところがあっておやー今回は黒湖さんの出番あんまりないかなーあとか思っていたりしたところ。

 

専門家の先生…?

 爆弾の専門家としてやってくる黒湖さん。それっぽい感じで振る舞いつつ操作を進めていくけどやっぱりだんだん何かおかしくなってくる。

 でも基本的にはまだ、こう、学園もの的にはあるじゃんね、いじめっ子といじめられっ子の構図。そんでその二人が実は惹かれ合ってるみたいなやつ。

 凛子の転入した初等部のほうも何かもっと絡んでくるのかなあと思ってたけれど、流石にそっちのほうは何もなさそうで優しい世界は保たれている。

 

 榊風莉と蘇芳皆子。操作を進めた黒湖はその関係と事件に決着をつけるべく、罠と分かっていても進んでいきます。さてどうなるのか

 

忘れてた

 あああああああああああああああああああああああああっっっ!!!

 一等イカれた殺人鬼が最初っから出ずっぱりだったじゃねぇかあああああああっっっ!!!!


「MURCIELAGO -ムルシエラゴ-」7巻感想 割と普通にテロものだ…!

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MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ- 7巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

 割と普通にテロ。

 うん、なんていうか何かおかしい気はしている。

 

復活する過激派組織

 流々家拘置所(また不穏だなおい)から脱獄した緋垣刀吉郎が中心となって活動を再開した過激派組織「桜剪会」。

 憂国といいながらやっていることはテロと暗殺というそれです。

 

 その組織はもともと二次大戦末期に発足したものだったが、影響を受けた人物がどこに潜伏しているかわからないような規模に成長しており、そこに緋垣がカムバック。

 手始めに幾人かの議員を暗殺してのテロ予告。ただなんていうかわざわざ予告してくるあたりとかで、憂国の徒を騙った愉快犯のような感じを受けなくもないです。

完全に警察と「ゲーム」をするような感じに。

 

今回の主軸は警察

 どうも話は警察VS桜剪会という格好が中心のようで、黒湖たちはいつもどおり緋垣の暗殺が仕事となるけれども、まずその場所を突き止めるために捜査に入る。

 それも単独で突っ込むみたいなことはなくて警察捜査本部と歩調を合わせつつという感じがします。

 

 対する桜剪会のほうも、メンバーの殺人鬼を動かしていくけれども、今のところは黒湖たちとぶつかるような感じもなく、ひたすら警察に喧嘩を売るような状況。

 

 警察はそういうのを阻止するのがお仕事ですんで降って沸いたような災難のそれに大変ですねという感じではあります。

バックグラウンドとかはあまり深く掘り下げられなく、ただ状況が流れていくような感じ。

 

オブザデッドの予感

 致死量の薬物…蘇生…理性の飛んだ怪力…うっ頭が…!

「Pumpkin Scissors」20巻感想 地獄のような状況が続く続く

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Pumpkin Scissors(20) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

 本当に一体どこまで続くのか…そろそろ終わりが見えてきた感じでもあるけれど…

 

対戦車部隊「901ATT」

 歩兵で戦車を撃破するという無理を押し通すために非人道的装備を突っ込まれ兵士に仕立て上げられたという超兵士部隊。その生き残りであるオーランド伍長が敵方の高機動戦車「蠍の類型」(グラフィアス)に対して大立ち回り!

 

 …文字通り、その身を削って。

 

 敵は敵で今まで虐げられてきた帝国に一撃を加えるだけに命を捨てて来たような連中で、薬物でもなんでも使って兎に角突っ込んでくる。歩兵だと油断しているところもあるけれど。

 これまでの戦いで、帝国側の戦車がひとひねりだったという戦歴もあるから、普通に逃げるという判断はないわなと思いつつ、それがゼロ距離でドア・ノッカー(戦車の走行をぶち抜く大経口銃)をぶち込まれる地獄の始まりでもある。

 

 901ATTの戦い方はとにかくシンプルで泥臭いというか、「ゼロ距離で撃つ→どうやって戦車に取り付くか、その装甲をぶち抜くか」というそれであるけど、それだけに泥沼。簡単に轢き潰せるはずだった人間一人がいつのまにか戦車に取り付いており装甲をぶち抜いてくるその恐怖に読んでるこっちも息を呑むしかない。

 

消耗品のように自ら命を張り合う

 そんな901ATTの使用する武器が敵方「抗・帝国軍」(アンチ・アレス)にも渡っており。50%オーバーで暴発する大経口対戦車ライフル「アインシュス・ゲヴェーア」。

 一発の衝撃で肩が砕け銃身が焼けるようなライフルを連発すればどうなるか…というのは察するとおりなんですが、それを「景気づけ」と自ら持ち出してくるようなそれ。

 そして構成員に命令して撃たせるんじゃなくて、自分が撃って退場していく。

 

さらなる戦場のパラダイムシフトになる「ジャガーノート

 この一連の合同会議編では、情報伝達の必要性、それによる認識のパラダイムシフトがずっと説かれているんですが、極めつけのそれが『ジャガーノート」。

 要は無線通信なんですが、それまで無かった戦場に投入されたら効果絶大ですわな…

 

 電信回線での情報によって優位に立ってたアンチ・アレスがそれを上回る無線によってまた追い込まれることになる。もとより抗することのできないほど大きな相手ではあったけど、やはりこうなるとなあ…

 

 アンチ・アレスの構成員は、もともと帝国に併合され、虐げられてきた国の人々というバックグラウンドがあって、それが事あるごとに強調されるところがまた、地獄感を増してる。

 

「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」2巻感想 7人の超人高校生神となる

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超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! 2 (GA文庫)

 2巻目にして神。

 

ウサちゃん

 まず表紙をめくってみてほしい。

 

 ウサちゃんである。

 

 さらにカラーページを進めてみてほしい。

 

 囚われのくのいちである。

 

 神はいた。

 

宗教かとおもいきや民主主義を布教でござるの巻

 封建主義のこの時代に帝国に対して派手に喧嘩を売ったエルム村を救うためには市民革命で封建主義を打破するしかないという結論にたどり着いてしまった超人高校生達が民主主義を布教するために取った手段が宗教

 超人マジシャンであるプリンス暁のマジックを「奇跡」として「神」に仕立て上げ、唱える教義は民主主義。そしてマジシャンと言えばウサちゃんである。

 

 なるほど救われる…!

 

 でもなるほど、超人高校生達がいかに有能であってもその有能さで直接領地をまとめたら、それは支配者が変わるだけ。

民衆が自発的に学んでいくためにも、教義という形にしないといけなかったと。

 

 さらにここで「七光聖教」を名乗ること、自分たちがこの世界から消える(だろう)ときのことまで考える司の考察力は、流石の超人政治家という感じです。

 その脇を固めているのが人心を掌握する超マジシャン、大都市を牛耳る超商人ですからもう完全に領地落ちた。すべてがマヨラーになる。

 

 まあそんな超人政治家もリルルの膝枕には勝てないんですかね。

 林檎! 負けるな! がんばれ林檎!

 本ブログはハムスターのように怒りにふくれる林檎ちゃん(表紙の超発明家)を応援することに決めましたがその思いが報われるということはつまり司の総取りということでしてやはり神はいなかった。

 

 いやあいつが神だったか。神殺しの登場を待つしかないのか。

 

 

 

 そういう話ではなく。

 

超科学VS超魔法

 政治的には民主化の世を強引に引き寄せ、中世時代の文明からしたら数歩先行く現代技術をいかんなく投入した武器をふるって体制を整えていく超人高校生達ですが、ここで現代にはなかった概念「魔法」との本格的な衝突が。

 

 戦略魔法はほんとシャレになってないわー…的な。

 

 いちばんシャレになってないのはそれをついカッとなってやったギュスターヴなんですがね。なんでアレがトップに立ててるの。封建時代だからなの。

 ギュスターヴは他にもいろいろアレで封建主義の闇しかない。

 

 当面の敵はこいつなんかなって感じだけど、次巻あたりで即落ちしてそうな予感もある。

はてなブログProにしてみました

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 4月に入ってからアクセス数が安定して俺的Proライン(200PV/日)を超えてきたので、おもいきってProにしてみることにしました。

初めましての方もいつも来てくださる方もありがとうございます。一先ずここまでこれました。

 

はてなブログProとは

 無料版と比べていくつかの機能が追加された有料プランである。

 

 機能面では、次のようなことができるようになります。

・作れるブログ数が3→10に

・はてなカウンターを使った詳細なアクセス解析

・はてなの広告非表示

・ブログメンバーの登録可

・写真アップロード容量が月300MB→月3GBに

・独自ドメインの設定可

・はてなダイアリープラスの利用可

・キーワード自動リンクのオフが可能

・ヘッダ(ブログ上のHatenaBlogという行)とフッタ(ブログ下のPowerd by Hatena Blogという行)を非表示にできる

 

 気になるお値段は次のよう。

1ヶ月コース1ヶ月契約で1,008円1,008円/月
1年コース1年契約で8,434円703円/月
2年コース2年契約で14,400円600円/月

 

詳細はこちら。

はてなブログPro - はてなブログ

 

 1ヶ月だと明らかに割高感があり、私はとりあえず1年契約でやってみました。

 

登録するときの「自動リチャージ」に注意!

 そこで登録するときに、「自動リチャージ」という項目があり、要は月額払いなどで引き落とし忘れが無いようにする設定のようなのですが…書いてあることがすこしおかしい。

自動リチャージをすると、残高が300ポイントを下回った時点で、自動的に今回ご購入いただいたものと同額のポイントを補充いたします。ポイントが切れた翌日にご登録いただいているクレジットカードから引き落とされ便利です。

 んん…足りなかった場合ではない、ということは、もしかしてここでこれを付けちゃうと、1年契約してポイントを支払った瞬間、さらに追加で課金されるのかな…? と思って少し調べたら案の定っぽい。おい!

cnwriting.hatenablog.com

 この記事にもあるように、はてなポイントは1円単位で変えるわけではないので、二年契約にしたくなった場合などより厄介な感じに…

1年後に忘れるかもしれないリスクと天秤に掛けても、やらないほうがマシですかね…

 

変更してから行ったこと

 そして変更してから行ったこと。といっても主にAdSenseの設定。

設定の変更

 設定画面からいくつか。

キーワードリンクの無効化

「設定→詳細設定→キーワードリンク→記事にキーワードリンクを付与しない」をチェック。

はてなの広告を非表示

「設定→詳細設定→広告を非表示→はてなによる広告を表示しない」をチェック。

これで自前のAdSenseが貼れるようになります。

 

Google AdSenseの設定

これが本題。

PC向けの設定

 今まで、はてなの広告が下にひとつ、自前のそれはサイドバーにひとつ。AdSense的に1ページに貼れる広告は3枚まで。

Proになって下にあった広告が消えたので、記事下にふたつつけようと思います。

 

レクタングルを並べて表示

 AdSenseからレクタングルデザインの広告コードを作成して、「デザイン→カスタマイズ(スパナマークのアイコン)→記事→記事下」に、次のように貼り付けます。

<div>

<div>スポンサーリンク</div>
<div style="float:left; margin-right: 2px;">
(AdSenseのレクタングル広告)
</div>
<div style="float:right; margin-left: 2px;">
(AdSenseのレクタングル広告)

</div>

</div>

これで並んで表示されます。

スタイルシートは、まあ、これくらいなら直でいいかなという…

 

記事本文の横幅を調整

 ただここで問題があって、AdSenseの広告サイズは、一番小さくても横300x縦250ピクセル。今のテーマの画面サイズはレスポンシブデザインだったんですが、横幅を測ってみたら540px。幅が足りなくて上手く並んでくれませんでした。

 無理に詰めてみたら、広告の上に広告が重なるという結果に…

 

 なので素直に記事の幅を調整します。

「デザイン→カスタマイズ(スパナマークのアイコン)→デザインCSS」に、次のように指定しました。

/* 記事のサイズ */
#content {
width: 980px !important;
}
#main {
width: 620px;

#mainが記事本文、#contentが記事とサイドバーを包括する要素です。

#contentのほうも拡張しているのは、これをしないとサイドバーが入りきらずに下に回り込んでしまったから。

また#contentの指定に!importantが付いているのは、この値を強制的に優先させるため。

なんかここで指定しても、最終的にはてなのCSSが有効になってしまっているようで、サイズが変わらなかったんですよね…

スマホ向けの設定

 スマホ向けデザインは、引き続きはてなのやつを使うつもりで、まあ記事下に一個でいいかなという感じ。

 モバイル向けは1つのページに2つ表示されてはいけないというガイドラインがあるので、設置するなら一番上と一番下になるんだけど、とりあえず上はなくていいかなと。

 

AdSenseからレスポンシブデザインの広告コードを取得して、「デザイン→スマートフォン(スマホアイコンのやつ)→フッタ→ページャ下」に貼り付け。

スポンサーリンク<br>

(AdSenseのレスポンシブ)

スポンサーリンクの文字を入れるのを忘れずに。

 

独自ドメインへの切り替え

 これもやるつもりですが、とりあえず今日はここまで。

 

変更してみた感想

 個人的なメリットとしては、やはり広告非表示と独自ドメイン設定がメイン。

キーワード自動リンクのオフはどちらでもだけどしておこうかなという程度。

ブログ数はそも1個しかいまのところないし、写真も困ってないし、ブログメンバーは一人ブログである。

はてなダイアリープラスはブログがあるから別に…

ヘッダのメニューはむしろ便利だと思っているので消さなくてもいいかな。

はてなカウンターはGoogle Analytics登録しているので、これも別に…でも見られる項目が増えるのはいいことかな。

今までの全データが見られると思ったら、これProに登録したときからのカウントなんですね。

 

 ともあれより一層頑張って、この700冊OVERの山を制覇したいと思います。何卒よろしくお願いいたします。

 

 遠い…

「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」12巻感想 イタリアのリゾート地とリゾートスタイルで転がる人情噺

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王様の仕立て屋 12 〜サルトリア・ナポレターナ〜 (ヤングジャンプコミックス)

 イタリアはナポリにサルトを構える日本人、織部悠がお客さんの悩みを服を仕立てて解決という一風変わった人情譚。だいたいこじれた人間関係をイカしたコーディネイトが「おお! これは!」みたいな感じで解きほぐしていきます。

 そしてひたすら積まれる紳士服の蘊蓄。深み。

 

転がる雑貨商の人間関係

 今回のゲストは輸入雑貨商の井ノ原氏。一人で食べ歩いているわけではない。

リゾート地・カプリにて食器の買い付けに一苦労、そこから依頼人の恩師のなだめ役、伝説的音楽プロデューサーと一悶着というようにころころころっと話が転がっていきます。最終的にはインド王族の天才物理学者まである。

 物語だからというのはもちろんあるけど、こう、世間狭すぎるなあ。

 

 相手も立場ある人だったりセレブだったりして地味にしくじったらアウト的なところなんですけど自然体で渡っていくのがあっさりした絵柄と演出もあって和む感じでなんか不思議なものです。

 

夏のリゾートの服飾模様

 今巻はリゾート地のパーティとかが多いからか、紳士服といってもだいぶくだけたものが多くて珍しい感じでした。へーこういうのもあるのかみたいな。

 あの最後に出てきたスーツとか素人目にも良い感じだよなあとか。

 七分丈のカプリパンツ(膝下くらいまでのズボン)ってそういう名前だったのかとか。

 

 そしてその組み合わせの意図とかに一目で気づくほうも気づく方ですげええって感じでそのあたりは流石趣味人。

 コーディネイトされた姿絵があると分かりやすいんですけど、それがこのマンガのキモでもあるので紹介するわけにいかないのがつらい。

 

 そう、このマンガの服飾って紳士服なんですよ。ゆえにだいたいおっさんのコーデ。

というかそも登場人物がだいたい年季の入った方が多くてなんていうか、渋い。

 スーツで「ほう…やるな…!」ってなって認め合うみたいなのは趣味みたいなものなのかなと思うとなんか分かる気はします。

 

そこで颯爽と現れるジラソーレ社員(バカンス)

 うん。バカンスだ…

 この脈絡なく差し込まれるジラソーレ社員(幹部に美女揃いの服飾ブランド、ジラソーレはイタリア語でひまわりの意)の各話扉絵ほんとすき。

 

 はぁ…カプリ…

 

はてなブログで独自ドメインに変更するときに行ったこと

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 はてなブログProに変更したので、次は独自ドメインの設定に取りかかります。

tsundoku-diary.scriptlife.jp

 やったことは大きく分けて5つ。SEO的な話はあまり気にしていません。

 

 

独自ドメインの取得

 まずはここからですね…とりあえずお名前.comで取りに行ってみました。

xn--t8jx73hngb.com

 ドメインの取得、設定などはこちらを参考にさせていただきつつ。

www.kototoka.com

 さて。

トップレベルドメインを決める

 ドメインを辿っていくと最後にたどり着くドメイン、つまり.comとか.netとか.jpとかのやつです。

 それぞれに一応意味付けがされていて、なんとなくそのサイトが何をしたいか分かるようになってる。

例えば.comは企業、商用向け、.netはネット関係、.jpは日本の~という感じ。

そのへんの説明もあるから見てみると面白いかも。

xn--t8jx73hngb.com

 うちは完全に雑多な個人なので、.orgか.jpあたりかな…と思っていたところ、.orgは取られているようだったので.jpにしました。ちょっとお高いですがずっと使うもので、おいそれと変更できるものでもないので、気に入ったものを選んだ感じ。

 xyzには心惹かれるものがあった…可能性を感じる人、新宿駅伝言板に書き込みたい人は選ぶといいのかもしれない…99円だし…(2016/4/10時点のセールにて)

 

ブログ専用にするか、その他でも使うか

 要は、www.tsundoku-diary.jpみたいに、そのブログ専用ドメインにするか、tsundoku-diary.scriptlife.jpみたいに、他のドメインの一部にするかということです。

 前者だとわかりやすいけど、他のブログとかサイトとかを作るときに使えないかもしれないですから、また取り直しになるかもしれない。後者は「tsundoku-diary」の部分を変えれば使っていけるけど、そのブログ専用的な感じがでてなくて一枚落ちる。

 このへんはほんとに個人個人がどう思っていくかですね。そのブログだけ、分かりやすさ優先であれば、ブログ専用ドメインでやるほうがいいかなと思います。

 私はもともと別にサイトがあったので、そっちでも使いたくて他のドメインの一部(tsundoku-diary.scriptlife.jp)にしました。

 

 実際に登録するときに、専用にするなら上の例でいうとtsundoku-diary.jpを登録します。そうでないならscriptlife.jpを登録して、後のDNS登録でtsundoku-diary.scriptlife.jpを登録することになります。

 

ドメインを取得する

 そして取得。ドメイン名の検索から検索してみて、取得したいドメインをバスケットに放り込んで決済。

 このときに「Whois情報公開代行」というのがありますが、これは個人であればチェックを入れておいた方がいいと思います。

 実はドメインを取得するということは、全世界に公開された管理データベースに管理者として名前を載せるということでもあるので、つまり名前と住所と連絡先が全世界発信されるわけです。

 それをGMOが肩代わりしてくれて、GMOの連絡先等が表示されるというのがこの項目の意味。

 なので迷わずチェキ。いい時代になったものです…

 

 登録が終わると管理画面の「ドメインNavi」にログインできるようになるので、そこからDNSの設定を行います。

 ログインしたときにいきなりドメインの追加更新を要求されてびびったけどしなくてもOK。「ドメイン設定→ドメイン契約更新」でいつでもできるのと、初期設定では自動更新になっているみたいなのでまず大丈夫かと。

 

DNSへの登録

 「ドメイン設定→ネームサーバーの設定→DNS関連機能の設定」より行います。

f:id:kagerou_ts:20160410145733j:plain

 実際にはてなブログにアクセスするURLをここで決めます。

 内部ドメイン一覧から、追加したドメインを指定して次へ。

 ちょっとページ下にある、「DNSレコード設定を利用する」を選びます。

 

そうすると追加フォームが出てくるので、

・ホスト名:ブログのURLになる文字列

・TYPE:CNAME

・VALUE:hatenablog.com

で設定。

 

このあたりの設定は公式ヘルプを参考に。

はてなブログを独自ドメインで利用する - はてなブログ ヘルプ

f:id:kagerou_ts:20160410150356j:plain

 うちだとこんな感じですね。これでtsundoku-diary.scriptlife.jpにアクセスしたときに、アクセス先としてhatenablog.comが参照されるということになります。

 

 これで確認して設定変更すればOK。

反映はだいたいはすぐ終わるのですが、何時間もかかることもあります。一応、最大72時間程度。

でも1時間くらいで駄目そうなら設定見直してみた方がいいかもしれません。

 

 無事反映が終わると、http://tsundoku-diary.scriptlife.jp/として設定したURLにアクセスしたときに、はてなブログの404ページが見えるようになります。

まだ反映されていないときは、お名前.comのページになります。

 

 余談ですがいろいろ試してDNSの変更を頻繁にしてたら、なんかたまにお名前.comのページに飛ばされるような感じに…DNSの変更がスタックされてるのかしら…

あんまりいじらないほうがいいやつではありますね…

 

はてなブログの設定

 取得したドメインのURLではてなブログにアクセスできるようになったら、はてなブログのほうの設定を行います。そうでないうちにこれを設定すると、アクセスがお名前.comのページに飛ばされてしまうという醜態をさらすことになります。つらい。

 

Google Search Consoleを使っている場合の注意

 ドメインを変更したら、Google Search Consoleで「アドレスの変更」をしたほうがよさそうなのですが、これを行うためには、変更前の時点でGoogle AnalyticsとSearch Consoleを関連づけておく必要があります。

www.mayoinu.com

 まだ行っていない場合は、そちらの作業をしておいてください。

 

ドメインの変更

 ダッシュボードの「設定→詳細設定→独自ドメイン」に、取得したドメインを入れます。それで一度変更すると、「ドメイン設定をチェック」という項目が出てくるので、それを実行。

 

 これで晴れて、独自ドメインでアクセスできるようになりました。やったぜ!

 

 旧URLにアクセスが行った場合は、新URLにリダイレクトされているようですので、今までのURLの修正などは基本的には必要ないみたいです。

また、この独自ドメインの設定を外すと旧URLに戻せます。

ただしその場合、新URLで作成したリンクはことごとくリンク切れになるわけで、運用始めてからは実質的に変更できませんね…

 

リダイレクトの設定

 私はトップURLでアクセスされた場合に、JavaScriptでarchiveにリダイレクトするようにしていました。その部分のURLがそのまま書いてあったので、そこを修正。

 

Google Search Consoleの設定

 新しいプロパティの追加と、旧サイトからの引き継ぎを行います。

 

新しいプロパティの追加

 まず上の「Search Console」を押して「プロパティを追加」。

 

 サイトの所有権の確認が出てきますが、推奨として出てきた「ドメイン名プロバイダ」の確認は、はてなブログの確認には使えませんでした。

 この方法はTXTレコードに認証用のキーを入れて取得させるという確認方法なのですが、どうやらCNAMEで飛ばされた先の、hatenablog.comのTXTを拾ってきてしまっているよう。

 

 なので「別の方法」から「HTMLタグ」を選択して確認します。

次のような文字列が出てくるので、

<meta name="google-site-verification" content="(認証用文字列)" />

「設定→詳細設定→解析ツール→Google Search Console(旧 Google ウェブマスター ツール)」に認証用文字列を設定。

 

 変更したらSearch Consoleに戻って、「確認」を行います。

 

旧サイトからの引き継ぎ

 次に、インデックス情報などの引き継ぎを行います。ここで、ドメイン変更前に設定したAnalyticsが生きてくる。

 旧サイトのほうのSearch Consoleを開いて、「設定→アドレス変更」。

変更先を新サイトにして確認。

ネックになるのは

3.確認方法がまだ残っていることを確認する
この手順では、移行前に新しいサイトと元のサイトを適切に検証し、どちらも確実に存在することを確認します。

 

のところですが、私の場合は確認ボタンを押したらOKになりました。

 おそらく旧サイトの関連づけられていたAnalyticsのIDが、はてなブログのほうの設定に残っていたからかなと思います。

最後に送信をして終了。

 

sitemapの送信

 sitemapも設定が消えているので、送信してやります。

「クロール→サイトマップ」で、「サイトマップの追加テスト」を実行。

はてなブログのサイトマップは、ドメインの最後にsitemap.xmlとつけます。

 

 それを登録、送信して完了。

 

Google Analyticsの設定

 Analyticsのほうは結構簡単。

 旧はてなブログのそれを開いて、「アナリティクス設定」から「プロパティ設定→デフォルトのURL」を新ブログのものに変更。

 ついでに「Search Consoleを調整」から、新しい方のSearch Consoleに関連づけを直しました。

 

 トラッキングIDに変更は無し。なのでそのまま使ってます。

 

各アフィリエイトの変更、申請

  URLが変わることでそれぞれのアフィリエイトプログラムへの申請など。

Google AdSense

 何もしなくていいみたい。

Amazonアソシエイト

 これは申請必須の模様。

 Amazonアソシエイトの、「フィードバック」から問い合わせフォームにいけるので、件名を「アカウント情報の変更、登録URLの追加など」にして、コメントに変更した旨を記述。

 

 だいたい、ちょっとしたら返答が返ってきます。遅くても翌日にはという感じ。

 

 承認されたら、「アソシエイトアカウントの管理→Webサイトの情報の確認」からURLを追加しておきます。ここは承認後じゃないといけないみたい。

www.arikawashuhei.com

A8

  「登録情報→修正」でURLを変更。

support.a8.net

バリューコマース

「設定→サイト情報→編集する」でURL変更。

サイト名・URLを変更できますか? | アフィリエイトならバリューコマース アフィリエイト

楽天アフィリエイト

「ユーザー情報の確認→登録サイトの編集」で編集。

…でいいと思うんだけど、ここで重大な事実が。そもそもサイト登録していなかった。

なので修正じゃなくて、普通に登録。

 

 

…という感じでやってみました。すごい長くなってしまった…

何かの参考になれば幸いです。

「マグダラで眠れ」8巻感想 眠らない錬金術師と異端の少女の旅路の果て

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マグダラで眠れ (8) (電撃文庫)

 うん、爆発しろ。

 

…というと本当に爆発するような代物を扱っているからアレ。うん。

 

解明される謎

 「眠らない錬金術師」クースラとその一行は、各地で伝説を残している「白き者」たちの足跡を追って旧アッバスの町跡に。かつて町一つ吹き飛んだという伝説のある場所で、そこで「白き者」たちの足跡も途切れている場所。

 劇中の時代からすると魔法のような技術を持った白き者たちのそれを追いかける旅路ですが、ここでもまた楽しそうに錬金術の実験開始。

 

 錬金術師というとイメージ的には鉄を金に変えるとか、なんか変な実験してるとかたるを数えてうにを投げるとかそういうものですが(偏見)、このシリーズの「錬金術師」は、今で言うところの化学者や科学者にあたるもののような感じです。技術に紳士で実験馬鹿。

 そんな錬金術師であるクースラとウェランド、その沼に浸かりつつあるフェネシスが試行錯誤の末に謎を解き魔法と思われていた現象を再現していく楽しみは今巻も十二分に。(フェネシスはそもそも「白き者」たちの一族で素質は充分、ある意味時間の問題だったともいえよう)

 現代技術では化学反応としてもう既知のものなんですが、やはりあの「マジかよそういうそれか…」という瞬間は見ていて楽しいです。化学の知識があったらもっと楽しめるのか、ネタが読めてつまらないのか…どっちだろうか。

 

 というか最後のそれは「あっまだそういう時代か!」というのとか「あっあっ」っていうのとかいろいろ思ってこれは抗争が始まるで…というそれ。

錬金術師はやはり神をも恐れぬ挑戦者やで…(震え声

 

大人になる、ということ

 そういう技術馬鹿的な側面とは別に、どこまでも自由でいたいという気持ち、追い求めていたもの、それらがどう「許されていた」のかというのが、騎士団を束ねるアイルゼンとの話で見えてきて。

 なんていうかこのへんはある意味つらい。個人的に技術者よりなので。人は一人ではいきていけないという話なんだけど。

 

 けれどこの話を通じて、クースラが追い求めていた「マグダラ」、たどり着きたい場所がはっきりしたところはある気がします。

 青い鳥的な話でもありますかね。

 

そして旅路の果てに

 爆発しろ!


「王様達のヴァイキング」9巻まで感想 凄腕ハッカーとエンジェル投資家の現代電子戦物語

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王様達のヴァイキング(1) (ビッグコミックス)

 ハッカーというやつはキョドってるコミュ障のパソコンオタク。投資家というやつはスカしてるふうでどこか得体が知れない。そんなイメージそのまま最高に格好良い生き様に痺れながら事件をくぐり抜けていくスリルを味わうというほんと面白いクライムサスペンス。

 

ハッカーとエンジェル投資家の邂逅

 この物語は天才的なスキルを持った是枝一希少年を、彼がむしゃくしゃしてやった消費者金融システム連続クラック事件の調査を依頼されていた投資家の坂井大介が見つけ出して、いつしか相棒としてサイバー犯罪に挑んでいくというものです。

 

 バイトをクビになってむしゃくしゃしてやった。

 

 動機としては最低の部類なんだろうけど、それがものすごく悲痛で居場所のない叫びでもあって、是枝をスカウトする坂井とのやりとりは本当に胸にくるものがある。

第一話の、このシリーズが開始した本当に初っぱなの話で、ここが是枝の運命の分岐点だという感じが本当に好き。

 

最強の矛が最強の盾となり得るか

 その後の紆余曲折で導き出した方向が「攻める」セキュリティ。このね、仕掛けてきた連中にやり返すというガチの殴り合い。痺れる。

 またその仕掛ける過程もすごいリアリティがあって、具体的なコードとか手順とかはもちろん省略されているんだけども、その臨場感がすごいですね。

 スパコンでパスワードクラックするところの坂井との連携とか、遠隔操作された車の操縦システムへのハッキングとか、資金洗浄システムの裏をかいてのアタックとか。

 どの事件もサイバー犯罪としてありそうで、それを打ち破るのもまたなるほどみたいな説得力があります。

 

 …まあ、リアリティいうたら、ブラック企業で過労死した先輩の抱えていた仕事のコードがパスワード分からなくて納期間に合わなくてピンチみたいなのはほんとつら。

果たして救われることがよかったのだろうかという釈然としない気持ちにすらなる…

 

是枝少年の成長物語

 それで最初は、ほとんど回り全部を敵に回すようないきおいで何言ってるかわからないような是枝少年でしたが、そういう事件を通じて知り合った人たちとの交流でだんだんと世界が広がって行っている感じがして、良くも悪くも変わっていく、サイバー犯罪事件を題材にしている人間ドラマとしての魅力もあります。

 それまでほとんど怒鳴られるか笑われるかだったであろう人間関係から一転するポイントになるのは第一話のそれになるので、振り返るとやはりあの分岐点が感慨深い。

 

 またそういう成長には、メンターとしての坂井大介が強く影響していて、要所要所でそれを導きながら進めていくのが格好良い。

 

 本編はどんどんと事件の規模や話が大きくなっていっているので、これがどこまでいけるのか。天下を獲れるのか続きが楽しみです。

 

「ソードアート・オンライン」17巻感想 ますます苛烈さを増していく最終負荷実験、その行方は

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ソードアート・オンライン (17) アリシゼーション・アウェイクニング (電撃文庫)

 そして戦場に舞い散るリアルワールドのプレイヤー達。

 

血みどろの総力戦

 もうこれなー、VRゲームだというのは前提になってるんだけどほんとにもうバーチャルじゃ済まない。

 アンダーワールド寄りの視点で描かれているからというのはあるけど、ああそうか、ゲームでヒットポイントがあるだけ攻撃食らっても生きてるというのはこういうことかというのがほんとうにひどい。

 

 「これはゲームであって遊びではないー」というのがおそらくこのシリーズで一番有名な台詞だと思うんだけど、なんというかそれを違う意味でひしひしと感じる。

 現実世界からログインしてくるプレイヤー達にとってはリアルなゲームでしかない。けれどもアンダーワールドに生きている人たちにとってはそこが現実でもある。そういったずれが、アンダーワールド寄りの視点で描かれていてすごい迫力と理解不能な怖さと、でもゲームだったら確かになあという理解を感じるというよくわからない感じ。

 

アンダーワールドの人々

 アンダーワールドというのは国の研究で作られた仮想世界、つまりそこにいる人々もNPCということになるんだけれど。その彼らがどんどんとシステムの枷を破っていって自律した魂を獲得していくのはもう、本当に本物の世界が出来てしまっているという感じを受けます。

 またリアルワールドからログインしてきたプレイヤー達が、NPC=AIであるはずの彼ら彼女らとのやりとりに現実感を感じているのがほんといい。

 

 ただのVRMMOゲームのベータテストとしてだけ参加させられた側のプレイヤーは本当にもったいないことをしているんだよなこれ。彼らに責任があるわけではないし責めるわけでもないけど、後で真相を知ったらきっと死ぬほど悔しがるよね。

 

戦争の行方は

 そしてそういう状況でアンダーワールド人をNPCとしか見てない敵陣が攻める攻める。

 というかリアルワールドからのプレイヤーですら駒としかみてないだろうというような相手だものな。

 これがかなり分が悪く…アスナ、リーファ、シノンが文字通り神降臨してても相当につらいわ。どうするんだこれ。

 また戦争なんて呼べるようなものでもなく、ただの物量。それがまたなんていうか余計頭にくる。

 本来であればアンダーワールド人VSアンダーワールド人の総決戦であり、さらにそれも和平という開発者が予期せぬ終わり方を見せていたかも知れなかったというのに。

 

 

 それにしてもこの異世界への現実世界からの介入という構図、元々の話が書かれたのはもう随分前のことなんだろうけど、このファンタジーワールド転生譚全盛の時代に読むとなんというか時代の先を行っているのか一周してきてしまったのかどっちなんだろうかという感じになる…

 そしてはよ…続きを…

 …あと、どうしてこうSAOには理解できてしまう頭のおかしいやつが多いのか。

そうだよな、アドミーちゃんの仇討つよな。わかるわ。

「この大陸で、フィジカは悪い薬師だった」感想 底抜けのお人好しと凄腕モンスター獣医の旅のお話

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この大陸で、フィジカは悪い薬師だった (電撃文庫)

 

 凄腕の医師…そして高額な報酬…黒い…

だがKAWAII。つまり正義だ。

 

モンスターのお医者さん

 エイル教会に所属し、人に害をなす「害獣」(いわゆるモンスター)を退治したり異端者を捕まえたりするのが仕事である「角守」の少年アッシュと、その害獣を治療して回っているため、教会から異端認定されている凄腕薬師フィジカ。

 そんな二人が道中で見つけた害獣を治療したりしながら短編連作的に旅が進んでいきます。

 

 フィジカは「薬師」となっているけれども、要はモンスター相手の獣医みたいな感じで、さらに薬と「手当て」という弱い回復魔法程度しかないこの世界で外科手術をこなす医師でもある。

 その治療に伴って出てくる、謎のモンスター雑学とか生態うんちくとかもまた興味深いところ。バジリスクがコカトリスに進化したとか。石化するといわれている視線の理由とか。

 

 ファンタジー分類では魔物、モンスター、敵というところに違いないんだけど、ある意味ちょっと変わった動物だなあみたいに思えてくるから不思議なものです。動物のかわいさいっぱい。いちばんかわいいのアースドラゴンの可能性まである。

 

 かわいいといえば容姿だけでいうと人魚や妖精と呼ばれる亜人で、それらもエイル教的には「害獣」としてまとめて討伐対象にされてしまってる。

 人魚の話は他の話と毛色がちょっと違ってせつなく怖いところもある感じ。だがそれがいい。そういうのがさりげなく混ざっているのもいい。

 

ファンタジー的生態系環境とエイル教とお人好し

 そうすると出てくるのが、それら害獣込みで回っているファンタジー生態系。

フィジカはそれらのことまで考えて治療したりとかをしているわけで。それをガン無視して「害獣は悪」という教えを広めるエイル教は敵視して然るべき存在ですね。

 そのエイル教の信徒であり「角守」であるアッシュがどうして一緒にいることができているのかというのもあるけど、アッシュのお人好しポイントが高すぎるとしか言い様がない。

 そしてそれによって、違った側面から世界を見ることになるわけで…もともと「異端者」や「害獣」に憎しみを抱えていなかったアッシュだからかもしれないけれど、エイル教の教えにこだわりつつも状況に流されて結局フィジカの手伝いみたいになっているのほほえましいけど大丈夫かそれ。

 おっさんみたいなおっさんになるとな…それ巻が進むと異端認定される未来しかみえへんのや…あんまりそう殺伐とした世界観じゃないからきっと大丈夫だと信じたいけどな…

 

KAWAII

 だがフィジカは正義である。

 

 治療の代金に大金ふっかけてきたりあっさり見捨てようとしてみたりしても結局アッシュを助けてしまったりしているしうざったがってもつかづ離れず。この距離感。これ。

 アッシュのお兄ちゃん気質と相まって生意気だが離れられない妹ポジを確立しつつある。いいぞ、いいぞ。

町での買い物とか豪華な宿屋に泊まってたと思ったら駆け込んでくるところとか見所いっぱいですね!

 いずれ故郷の義妹とVSすることになるのだろうか…いろんな意味で先が楽しみな一冊です。

 

「SE-Xふぁいる」感想 タイトルからして洋パロだと思った?

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SE-Xふぁいる ようこそ、斎条東高校「超常現象☆探求部」へ! (電撃文庫)

 半分くらい合ってた。

 残りの半分は、青春オカルトラブコメーんな感じです。
 

といいますか

 ちょっとこれ大丈夫なの電撃文庫大丈夫なの
 超常現象的ERO平たくいえばEROを引き寄せてしまうというそれなんですけどなんていうかラッキースケベ通り越して劇中のキャラもドン引きじゃないですかちょっとこれぇ!
 
 …いや、その特性的に恐らく必然であり、納得はできないこともないんだけどDEADBALLであると言わざるを得ないのではないだろうか的な(混乱している
 

それでも基本は青春オカルトラブコメ

 うん、そういうところはいいんですよ勿論。
 そういうややこしい特性を持った白羽根鈴緒と、同じようで実は一周回って裏表みちたいな護田映一郎。
 UFOや幽霊なんかのオカルト事案を題材にしつつつかづ離れず部活仲間が増えていったりしてお話進んでいくのはほんといい。中学生の後輩が地味にいい。
 浅葱さんはこう初登場で親しみやすいヒロインの友達というポジションで思わず察してしまったところがあるのだが別にそういうふうではない…
 
 普段は内気な鈴緒が宇宙人のかぶりもの(ろーちゃん)を被ると途端に快活な感じになるのとかは多重人格的なのかなとも思ったけど、記憶も行動も共有しているみたいだから普通に気分的に切り替わってる感じなのかなあ。今のところ。
 
 基本的にはオカルトドタバタコメディっぽい感じで、学校の七不思議探検からメキシコ版コックリさんというチャーリー・ゲーム、地図から消えたとされる村の謎。
でも怖い話でも陰謀論的な話でもあんまりなくて、すこし不思議風味なので安心です。
 そのうえで鈴緒のうんちくが炸裂しなんというかなかなか謎にくわしい。
 
 でもコックリさんでなく「チャーリー・ゲーム」というのが今風なんですね。知らなかった俺。姿は変われど流行るものは変わらないのなあ…
 

二階堂先輩

 けして許されるものではない…(震え声
 

「SE-Xふぁいる シーズン2」感想 夏の願いと奇跡の物語、でした

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SE-Xふぁいる シーズン2 斎条東高校「超常現象☆探求部」の秘密 (電撃文庫)

 前巻なかなかえらいところにボールを投げてきた感じあってどうなるかと思ったところありましたけど、願いと奇跡と宇宙人を軸にしたいい話でした。

 

座敷童とミステリーサークル

 夏だ! 青春だ! 合宿だ! といういきおいで、白羽根鈴緒はじめ「超常現象☆探求部」の面々は本郷麗奈の親戚が営んでいるという「座敷童の出る」旅館に向かったりするところから始まるストーリー。

 あらたなる白羽根人格、ぬらりひょんのぬーちゃんも登場して…ぬーちゃん?

 妖怪総大将さん何してんですか…

 

 この座敷童もなかなか不思議でハートフルな感じですが、その後に黒龍芽衣ちゃんのお話であるミステリーサークルとかその他の話でもちょくちょくキーになってたり。

 こっちのミステリーサークルも病院を舞台にしたハートフルな感じでなかなか奇跡的。

 

 それにしても見た目ギャルっぽいけど根はウブなこの娘二階堂先輩の毒牙に掛からなくて本当に良かった。

 芽衣も…芽衣はどちらかというと最初から気づいてたっぽいし前巻での内なる黒さが…うん。まあ。

 

時を駆けて過去の謎

 さらに今巻は、鈴緒の過去にも少し踏み込んでいたりして。こっちもなかなかミステリーですね。

 ここで少しシリーズ全体の裏にある謎じみたものがにじんできているところがあって。「お? お?」と思いながら読み進めていました。

 

 だがしかしまあなんていうか折角最怖岐阜県代表みたいな方が登場してくださったというのに護田お前それどんだけだよっていうのが最後に残った感想でありなんていうか不憫。

 退治の方法としては…仕方ないんだけれど…なんというか…うん。

 

夏の夜の夢

 エクストラ夏祭り編。浴衣の青春ポイント高い。

 完全にこれは箸休め的なところあったけど、これが後の話に繋がっているところでちょっと不思議な感じをにおわせていたりして面白いですね。

 エクストラ的にあるプール編とかもうあれですよ、青春ポイント高い。

 しかしこの護田の鈍感なのかなんなのか失言というか言質というかこの…この…

 作者が乃木坂春香の秘密の作者であることを思い出させてくれる瞬間である。この不意打ち感がいい。いいぞもっとやれ。

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